マグネシウムを海水から取り出す海水淡水化装置

世界の海水中には1800兆トン(石油換算10万年分)のマグネシウムが存在します。これをどうやって取り出すかは大きな問題でした。以前は電解法が提案されましたが、巨大なエネルギーを必要とするので、このようにして作られたマグネシウムを脱炭素社会に使うことができません。また、RO(逆浸透膜)膜などの海水淡水化装置は存在しますが、これは海水から飲み水を作るためのもので、塩やマグネシウムなどは不要なものとして捨てられるように設計されています。

​  矢部東工大名誉教授は、マグネシウムを採取することに特化した海水淡水化装置を世界で初めて提案しました。これがどのようなものかを紹介します。

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中国浙江省台州市汚水処理場での実験

​       2019年12月10日 

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1時間1リットル生成能力のポータブル汚水処理装置を日本から手荷物で運び、実験​​

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汚水(左)が浄水(右)に

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既存設備の応援(コバンザメ計画)

逆浸透膜などの既存の海水淡水化装置は、高濃度の塩分や不純物を含んだ海水を海洋に投棄しています。

​この問題を解決するために、矢部の淡水装置を使いましょう。これをコバンザメ計画と呼ぶことにします。逆浸透膜法という巨大なサメに、ただくっついて行くだけで自分はなにもしなくて良いからです。逆浸透膜法では、3の海水入力で、真水を1製造し、2の高濃度海水を放出します。これが問題の元凶なので、そこに矢部の装置を入れると、この2の高濃度海水から2の真水を生成でき、汚染問題を解決します。この計画により、既存設備の汚染問題が解決し、真水生成量を3倍にするのです。

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2025年には30億人が水不足に

​日経サイエンス2001年5月号

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RO(逆浸透膜)法だと、新たな電気が必要